波長がそれ程延びない段階で素子が破壊した原因を究明する。
考えられる原因:
- 以前測定した、圧力-素子抵抗値の関係がおかしい?
- 圧が低温で緩んでいる?
- 鋼←→Geチップ間の収縮率の差?
- 鋼(ハウジング)←→燐脱酸銅(皿バネ)間の収縮率の差?
- その他の原因?
一回の加圧(10-20kgf)で、加圧用ネジを45oは回している。→ mは押している。
すなわち、熱収縮率の差は、その程度無ければならない。
- 皿バネ長さ(0.15 ×47 + 0.2) ×2 = 14.5mm、60μm/14.5mm
- Geチップ長さ0.93 ×8 = 7.4mm、60μm/7.4mm
普通の金属の熱収縮率は、常温から極低温までの積分値で概ね3×10-3なので、まぁ有り得ないとは思うが、確認の必要はあるでしょう。
今後の試験(項目番号は、上記の原因の候補に対応):
- BBM1に使った素子で、圧力-素子抵抗値関係を測定し直す。→12月1日に測定。結果およそ3%の誤差で一致。→この可能性は棄却された。
- BBM1で生き残った一段を用い、以下の2種の状況で加圧、波長特性の測定を行う。
- BBM1のハウジングをそのまま使う。(12月第一週での測定を目指す。)→12月1日に加圧、12月4日に冷却予定。
- 別のハウジングを用いる。(試験時期未定。)
- ここまでで原因が特定されなかった場合、改めて検討する。
その他、12/1の試験で明らかになった事柄。
- 素子は、1000 N mm-2の加圧にも耐えた。→脆い訳では無い。
- ポリイミドフィルムを、キャビティ板に貼った状態で押してみたが、数kgの力しか出さなかった(常温、LNe温度共)。→フィルムが熱収縮して、低温で圧を緩めている訳では無い。
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