第9回宇宙地球惑星科学フォーラムの詳細
- 【日時】10/17(金) 15:10-16:40 アドラボ棟-#410
- 【講演者】関井 隆(国立天文台 大学院教育室 特任教授)
- 【題目】日震学と星震学の現在
- 【要旨】1960年代初頭に、太陽面速度場の5分振動の発見により誕生した日震学と、その延長としての星震学について紹介する。電磁波に対して不透明な太陽や恒星の内部を調べるための、ほぼ唯一の観測的手段が日震学・星震学である。当初は太陽ニュートリノ問題が動機となって進展した日震学ではやがて、太陽内部のダイナミクスを調べることに重点が移った。星震学はなかなか実を結ばない時期も長かったが、Kepler探査機の打ち上げを機に大発展を遂げた。
 この分野について基礎的な方法論や歴史的観点、日震学と星震学との対比を含めて紹介する。次いで、数あるトピックの中から1)太陽の子午面循環流の研究、2)恒星KIC11145123の星震学、の2つについて科学的動機(太陽の周期的活動の理解、恒星内部のmacrophysics processes)や最近の進展について紹介する。
