第7回宇宙地球惑星科学フォーラムのお知らせ
- 日時: 6/6(金) 15:10-16:40
- 場所: アドラボ棟 410号室
- 講演者: 久徳浩太郎(千葉大学 大学院理学研究院 物理学研究部門 教授)
- 題目: 重力波で探るブラックホール、中性子星、高密度物質
- 要旨: 初検出の行われた2015年から10年、重力波天体は連星ブラックホール合体を主として300近くが発見され、恒星質量ブラックホールに対する我々の理解は大きく進んだ。最近では超大質量ブラックホールからの重力波も、パルサータイミングアレイ実験によってその兆候が報告され、多波長での重力波天文学・物理学も進みつつある。他方、多粒子天文学の対象である連星中性子星合体は発見数がまだまだ少なく、電磁波が検出されたのもGW170817の一例に留まっており、今後の進展が期待される。本講演では、中性子星を構成する高密度物質の性質や、最も安定な鉄を超えた重元素の起源に着目しつつ、今までに得られた成果や将来の展望を議論する。