電離領域の密度を、各視線方向について一様と仮定する。その結果求められる密度分布については、前回も報告した。ただし前回は電子温度10000Kを仮定していたため、結果が多少異なっている。今回これに併せて、電離領域の奥行きを示す(図)。
その結果、電離領域の奥行きとして、ほとんどの領域で1pc以下を得る。この分布は現実的ではない、なぜなら、1) 個々のHII regionsはそれぞれ数pcの直径を持つ、2) Cygnus X 領域の奥行きはkpcオーダーであり、電離領域が1pcですむとは考えにくい。従って、一様密度の電離ガスで[CII] 輝線を説明する可能性はrejectして良かろう。