距離1.5kpcを仮定すると、OB型星からの電離フォトンでようやく約6割が説明可能。ちなみにこれはEMの値だけに拠り、[CII] の観測とは独立。宇宙線、星風、X線は、各々十分な加熱源となりえないため、この不一致の原因は不明。星の数え落とし?ほんまかいな。
心配その1: 「距離の仮定は正しい?」電離フォトンのつじつまを合わせるには、距離を近く(1.2kpc)すればよい。
心配その2: 「温度の仮定は正しい?」同じく電離フォトンの矛盾を小さくするには、温度を高くすればよい。しかし10000度を仮定しても、ようやく7割強を説明できるのみ。(10000度1.3kpcで観測を説明できる)
心配その3: 「IREはこんなに小さくていいの?」IRE( )を大きくするには、距離を遠くすればよい。しかしOB associationsの距離(Garmany & Stencel 1992)を信ずる限り、それは考えにくい。またガスの電離源の考察とも矛盾。これについては次節を参照せよ。