以上の議論をまとめると、論旨は以下の通りとなる。
[CII] 輝線の観測量を説明するためには厚さ∞の中性ガスではだめで、1) 厚さ有限の中性ガス、2) の電離ガス、のいずれかが必要なことが分かる。このどちらかは、現在のところ区別出来ない。
Figure: [CII] 輝線分布。強度、中心速度、速度幅をそれぞれ示す。ポジション精度は±5.6'(rms)、空間分解能は15'(FWHM)。
Figure: 、 の相関。Wolfire et al. (1989)に拠る。
Figure: Wolfire et al. (1989)のモデルの上限からのずれ。図2の矢印に沿って測った距離を示す。
Figure: の分布。これは、[CII] 輝線が全て電離領域から輻射されているものと仮定した場合の、電離領域の電子密度である。