Lorentzian Fit

  前回の見積中不適切だったのは、[CII] line profiles の Lorentzian Fit (1992年9月7日付け土井レポート参照)に於ける、ライン幅、及び視線速度の上限、下限の設定である。

Lorentzian fit に用いるパラメータは、1次のベースライン+ラインの強度、幅、視線速度の5つである。Fitting時に、幅、視線速度については iteration を行っているため、これら2変数の上限、下限をあらかじめ指定してやる必要がある。もし指定した範囲内で iteration が収束しない場合、そのパラメータを初期値に固定し、残る4パラメータによる fitting を行う。

前回はこの上限、下限値を広く取り過ぎていたために、特に の小さい領域で強度がバラついていた。

今回、各々の範囲を以下の通り設定して、計算を行った。

このパラメータによる Lorentzian fit の結果を、表に示す。また、見積られた各パラメータの空間分布を、図〜に示す。

 

 

5-parameters FWHM fixed Velocity fixed 3-parameters total

profiles 1074 2284 483 5272 9113

割合(%) 11.8 25.1 5.3 57.9 100.0

  
Figure: [CII] 輝線速度分布: [CII] 観測領域をContourで示す。

  
Figure: [CII] 輝線幅(FWHM)分布: [CII] 観測領域をContourで示す。

  
Figure: 158 continuum強度分布: Contoursは (counts)。下駄の足し算は行っていない。[CII] 観測領域を併せて示す。