1.1 データ送信について

日本側からは、搭載機器関連のデータが発生する。 一方、インド側(赤外グループ提供分)では、GPS及びHKデータ(バラストステータス含む)が発生する。 これらを何らかの方法で混ぜ合わせ、単一の送信器から地上へ送る必要がある。 話し合いの結果、以下の方針を採用した。

1.1.1 フォーマット、データ送信部構成

日本側のデータに、インド側が提供するHKのデータ(GPSデータ、バラストステータス含む)を混ぜ込んで送信する。 伝送フォーマットは、1マイナーフレーム256byte中、前半の224byteを日本側のデータに用い(頭のsyncは日本側のデータに含む)、後半の32byteをインド側のデータに当てる。 フレームレートは32Hzとする。これで全体のビットレートは64kbpsとなるgifgif

データ送信部の構成は、以下の通り。

日本側、インド側各々で、フレームフォーマットしたデータ(各々必要に応じてタイムコードを挿入)を作成する。 各データはパラレルI/Oを介し、FIFOに出力されるgif

日本側、インド側双方のFIFOに蓄積されたデータは、交互にシフトレジスタへと送られ(この段かいで最終的にフレームフォーマットされる)、BiφL(±1V)のシリアルデータに整形され、送信器(気球工学側)へと送られる。 このシフトレジスタに2つのFIFOからデータを送る順番は、ロジック回路により制御される。 ロジック回路の動作は、クロック発生回路から供給される64Hzのクロックに同期し、日本側CPUの動作との同期が保証される。

1.1.2 日本/インドの担当分の切り分け

日本側で作成、提供するのは、

である。残りの は、インド側で提供する。 但し、FIFOに関しては日本側と同じ石を使うものとし、これを日本側から提供する(表1参照)。

1.1.3 観測終了時のメインパワー等の処理に付いて

 

観測終了時には、観測機器側の電源は、全てオフすることとしたgif。 この際、前述のインド側が準備するGPSの電源のみ活かし、そのデータの送信を続けるものとする。 この為、電源オフに伴って以下の操作を行う。

  1. 日本側の電源をカットするメカニカルリレーを、コマンドにより動作する。
  2. このリレーのもう一方のアウトを、インド側エレキに提供する(28V Unstabilized, 20mA)。
  3. この電源を利用してメカニカルリレーを動作し、送信器にシリアルデータを送るラインを、観測時のシフトレジスタのoutから、インド側回路のシリアルアウトへと切替える。
この日本側のメカニカルリレーのデータシートを、インド側に提供する(A/I1参照)。

尚、パワーオフ後は、GPSの電源もインド側では無く日本側で提供との話になっていたが、これはそのままインド側が提供とした方がすっきりする様に、個人的には思う。 ここは要確認(§1参照)。


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