本年始めに小宮山ら[1]は、量子ドット(quantum dot)を用いて遠赤外線検出が可能である事を示した。 この検出器は遠赤外線領域でのフォトンカウントを可能にする点で画期的であり、今後の遠赤外線観測に於て大きな役割を果たす可能性がある。 本稿ではこの検出器の特徴を紹介し、我々がこれを天文観測に応用する場合に見込まれる発展について考察する。