COBEの観測した[NII] の2本の輝線の強度比(122/205: Bennett et al. 1993)より、 が示唆される。但しS/Nは非常に悪い。
可視光での[SII] の観測(Sabbadin 1976)によれば、 (図)。これは に対応する。この観測は可視光でフィラメント状にみえる明るい部分の数点の観測であり、しかもわれわれの観測領域中に含まれる観測は3点のみである。しかし、観測された全てのフィラメントで低い密度が得られることから、フィラメントの周囲のよりdiffuseな電離領域は、電子密度がさらに低いであろう、との「期待」を抱かせる。
以上の上限値は、電波連続波と[CII] に対するモデルフィットより得られる、 (12月1日付レポート参照)と矛盾しない。