今回搭載する望遠鏡は、高い空間分解能を目指す為に、口径 50 cm (焦点距離 1200 mm)の主鏡を有している。 これにより達成される角度分解能は、0.8' @ 100 及び 1.7' @ 200 である。 更に、BICEに於て高い成果をもたらした非軸光学系(オフセット光学系)を、今回も採用し、望遠鏡自身の発する熱輻射の、検出器への漏れ込みによる検出感度の低下を防ぐ。
上記の高い角度分解能を達成するためには、検出器は、主鏡の焦点位置へ、誤差 0.3 - 0.6 mm 以内で設置しなければならない。 この際、望遠鏡の構造材の、温度変化に因る熱収縮が、大きな問題となる。 今回我々は、構造材としてCFRPを採用することにより、熱収縮がほとんど無く、且つ軽量な望遠鏡を製作することを計画している。