新気球赤外線望遠鏡計画II

通信総研 土井靖生、奥村健市
宇宙研 奥田治之、村上浩、芝井広
中川貴雄、川田光伸、成田正直
東大・理 東矢高尚、巻内慎一郎

我々はこれまで、BIRT(1985-1988)、BICE(1990-1994)、BFII(1993)の各気球赤外線望遠鏡を用いて、宇宙からの遠赤外線(波長100-200 )の観測に、大きな成果を上げてきた(特にBICEについては、本収録中、中川他の文章を参照されたい)。 これらの成果を受け、現在我々は、空間分解能、検出感度共に優れ、多様な目的の観測に対応し得る、新しい気球望遠鏡システムを製作中である。 本講演では、我々が現在製作し、本年秋季の初フライトを予定しているこの望遠鏡について、その概要を紹介する。

この望遠鏡は、1)気球ゴンドラ、姿勢制御・姿勢決定装置、オンボードエレキから成る共通機器部、2)望遠鏡本体、3)高感度赤外線検出器、の3要素から成り立っている。 2)、及び3)は、1)に搭載され、これにコントロールされるという関係を持つ。 夫々について、以下に説明する。

(この文章は、平成8年度大気球シンポジウムの集録を、再録したものです。)



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