准教授 小宮 剛
地球・生命進化史の研究をしています。今は、冥王代と後生動物の出現と初期進化がメインターゲットです。
次は、原生代中期〜後期(16~7億年前)に取り組もうかなと考えています。
助 教 澤木 佑介
原生代の古環境を推定すべく日々研究に打ち込んでいます。今は「原生代前期の真核生物出現時の環境」に特に興味を持っています。
昨年に引き続き、2017年もガボン共和国に地質調査・岩石採取に行く予定です。共同研究を行える方を募集しています。
研究の詳細はこちらをご覧ください。
PD 姚肖永(Xiaoyong Yao)
カンブリア紀最初期(南中国陝西省寛川溝層の最古の動物卵や胚化石の研究をしています。
D2 上原 啓幹
地球最古の鉱物(約44億年前)が産するジャックヒルズ礫岩中のジルコン内部の包有物の同定や分析を行う予定。その前に、ジルコンがどのようなものなのかをちょっと見てみるために始めた、北米地域以外で、唯一38億年前以前の地質体が産する北中国のアンシャン地域の花崗岩質片麻岩の年代測定を行っています。ついでに、太古代初期の地質体の年代の再検討も一括して、行うかも。D1 耿 野川
エディアカラ紀〜カンブリア紀初期は後生動物が出現し、急激に進化した時代です。その進化の原因を探るために、当時の海洋組成の復元の試みが多くされきました。私は、節足動物などの血液のヘモシアニンや脱窒菌に特徴的なタンパク質に使われるCuに着目し、この時代の堆積物の銅同位体の分析を行っています。その銅同位体データを用いて、当時の海洋中のCu濃度を推定するproxyの開発とその変動の復元することを目指しています。D1 吉田 聡
39.5億年前の岩石に含まれる炭質物がどういった起源でできたのか?具体的には生命活動によりできたのか、化学的に堆積したのかなどを解読するために顕微鏡を使ってサンプル(採取してきた岩石の薄片)を自らの目で見て観察して分析器で元素分析を行う予定です。これまでに、カナダ・ヌブアギツックやグリーンランドのイスア地域に調査に行きました。
今年の夏にはカナダ・ヌブアギツックに調査に再び行く予定です。
M1 安西 みゆき
「スノーボールアース仮説に関心を持っています。
南中国に残されている原生代後期のキャップカーボネートのサンプルを観察し、炭素同位体比などの情報からその時代の生物生産と過酷な表層環境の変動を関連づけて考えていきたいと思っています。」
今年の秋に南中国に地質調査に参加する予定です。
M1 村上 葵
生命必須元素の一つであるリンに着目し、生命がなぜリンを用いているのかを初期地球の海洋組成を復元することで探索する予定です。具体的には玄武岩を用いた熱水実験により、初期生命が生息していたとされる熱水環境を検討して行きます。今年の夏にはカナダ・ヌブアギツックに調査に行く予定です。
B4 石原 湧樹
最古の生命の痕跡の証拠の一つとされるカナダ・ヌブアギツック表成岩帯の化石の同位体分析を行う予定です。今年の夏にはカナダ・ヌブアギツックに調査に行く予定です。
横浜国立大学・准教授 山本 伸次
2015年11月から、横浜国立大学に異動しました。
一応、地球最古の鉱物を探して、西オーストラリアのジャックヒルズ礫岩中のジルコン(44億年前)中の鉱物包有物の同定とその組成の分析を行なっています。
日本が保有する最古の地球上の鉱物を持っています。
東京工業大学・准教授 石川 晃
プルーム活動など、火成岩の化学分析や同位体分析の研究をしています。マントルカンラン岩やプルーム岩、太古代などのカンラン岩の研究を主にしています。岡山理科大学・研究員 青木 翔吾
初期太古代から初期原生代(39-22億年前)に形成された縞状鉄鉱層の微量元素濃度(REE+Y, Ni, Cu, Mo, Uなど)、安定同位体(Fe, Mo)から、(1)海洋生命必須元素濃度経年変化、(2)縞状鉄鉱層の堆積場の推定を行っています。 現在は、 (1)22億年前に形成された南アフリカTransvaal超層群Hotazel縞状鉄鉱層の微量元素(Ni, Cu, Uなど)濃度から、Great Oxidation Eventにおける海洋酸化還元・生命必須元素濃度変化と当時の生物進化と関連させた議論、 (2)30億年前に形成されたオーストラリアCleaverville層の縞状鉄鉱層の微量元素濃度分布から各元素の起源の推定、鉄同位体比から当時の海洋鉄循環の復元、 を行っています。
カナダ・ラブラドル、カナダ・アカスタ片麻岩体、南アフリカ・バーバートン緑色岩帯、グリーンランドのイスア地域に調査に行きました。