①プレートテクトニクスの開始とその進化。
②マントルの組成や温度進化の解読。
③大陸成長推定。
④最古地殻の地質
(カナダ・アカスタ片麻岩(40or42億年前)やカナダ・サグレック岩体(39.5億年前))。
⑤最古の冥王代砕屑性ジルコンの地球化学と包有物の分析。
(西オーストラリア・ナリア岩体, カナダ・アカスタ片麻岩体
カナダ・サグレック岩体、西グリーンランド・イスア地域
の砕屑性ジルコンの分析)。
⑥太古代の沈み込み帯変成岩中のジルコンの年代と包有物の解析。
⑦後期重爆撃と白金族元素
①35億年前から現在までの炭酸塩鉱物中の化学組成分析に基づく、海水組成の経年変化の推定(分析元素、Ni, P, Fe, Mn, Ba, REE, Cu, Naなど)
②石英や炭酸塩鉱物中の流体包有物の化学分析に基づく方法。
③海洋大循環の開始時期の特定。浅海と深海由来の堆積物/鉱物のSr同位体分析。
①全球凍結直前の炭酸塩堆積岩(ノルウェー、スバールバル諸島)のC,O,Sr同位体分析:全球凍結の原因の解明
②全球凍結中の炭酸塩岩の(ノルウェー、スバールバル諸島)のC,O,Sr,Fe同位体分析:全球凍結中の生物活動や海水温の推定
③全球凍結堆積物中の硫化物のFe同位体分析:全球凍結中の海水温の推定
④全球凍結中の炭酸塩岩中の流体包有物の分析:全球凍結中の海水組成の定量
⑤全球凍結後の海洋組成(特に生命必須元素、Ca,P,N,Feなど)の変動と多細胞動物出現について。「従来の酸素が増えたからではなく、海洋中の生命必須元素濃度が増加したから動物が出現したことを、化学的証拠をもって実証する」
①現在のマントルの酸化還元状態や化学組成の不均質分布を調べ、マントル大循環を解明する
②過去や現在の超深部由来のマグマ(顕生代や太古代のコマチアイトやキンバーライト)の包有物の微小化学分析。地球深部の滞水帯の検出と滞水帯中の親水元素(C, Cl, Sなど)濃度の定量.マントル中の水や親水元素リザーバーの発見
(3) その他